コラム

2020.06.30

医療施設・クリニックの開業支援|相談できることやもらえるアドバイス例

目次

医院施設やクリニックの開業には開業地選びから事業計画の作成、各種申請などさまざまな手続きが必要となり、医師にとっては専門外の知識が求められることになります。開業したいという気持ちがあっても、開業手続きへの不安から決心できずにいる方も多いと思いますが、ここで強い味方となるのが開業医専門の開業支援です。今回は開業支援についてや、相談できること、もらえるアドバイス例についても詳しくご紹介します。

開業医専門の開業支援とは

開業医専門の開業支援とは、医院施設やクリニックを開業するにあたり必要な工程や手続きをサポートしてもらえる事業です。一般的な開業支援では、開業時に必要な届け出の作成や宣伝高校のためのHP作成、営業支援のみ行われることが多いですが、開業医専門の開業支援では医療機器の選定や医院施設の設計・施工にも支援してもらうことができ、医療に特化した視点からアドバイスをもらうことができます。

開業支援はハウスメーカーや医療機器メーカー、医薬品卸、調剤薬局などさまざまな企業が展開しています。どの企業においてもコンサルタントが開業支援を行うため、報酬として費用を支払うことになります。開業手続きをトータルで依頼するのか、または部分的に依頼するのかで費用が大きく異なります。

医院開業支援の利用がおすすめの理由

医院の開業支援をする最大のメリットは、経営という観点から開業手続きを進められることでしょう。医院開業にあたり、医師としての観点や知識は必要不可欠ですが、開業するということは「医院を経営していく」ことになるため、開業地の選定から経営者として判断していかなければいけません。とはいえ、医師が突然経営的観点からすべての物事を判断するというのは非常に難しい話です。

ここで医院開業支援を利用し、経営のプロであるコンサルタントに相談またはアドバイスをもらうことで、開業後の経営を見通したブランディングを立てることができ、医院経営において大きなスタートダッシュを切ることができます。

開業支援の支援対象

開業支援では開業にまつわる工程や手続きを有料でサポートすることに加え、医院開業セミナーが無料で行っていることがあります。医院開業セミナーでは勤務医として働くか、開業医として働くか悩んでいるという開業検討中の方から、開業に向けて税務・労務の知識をつけたい方、さらには継承を検討している方など、幅広い医師を対象に行われているので、医院開業を視野に入れている人であれば気軽に参加できます。

医院の開業支援で相談できること

医院開業支援の内容の一部として、以下の3つが挙げられます。

・開業する土地や物件の選び方
・開業資金を借りたい
・経営ノウハウを知りたい

3つの支援について詳しく見ていきましょう。

開業する土地や物件の選び方

医院開業において重要なファーストステップとなるのが、開業地の選定です。医院のコンセプトに合わせた土地や物件選びにより、開業後の医院の運命が決まります。開発支援では、開業地の選定を間違えないためにも、診療圏調査や競合相手となる医院やクリニックの情報や診療科目の特性を把握した上で、おすすめの開業地をアドバイスしてもらえます。また、企業によっては一般には非公開の特別な土地や物件を紹介してもらえるケースもあります。

開業資金を借りたい

開業するためには資金を調達しなければいけませんが、多額の融資をどこで受けられるのか、自己資産はいくら必要なのか、個人では把握しづらい部分も多いです。資金調達から銀行からの借り入れについてのアドバイスなども、開発支援を通して受けることができます。

開業支援を行っている企業によっては資金に利用できるローン会社を紹介してもらえることもあるため、資金調達先の候補がわからないなど不安のある方も安心できるでしょう。

経営ノウハウを知りたい

医院開業時から開業後の経営を見通したブランディングと、それに合わせた各種手続きが必要となりますが、開業後に自分一人では上手く経営していけるか不安を覚える方も多いでしょう。開発支援では、開業後も経営コンサルタントとして、アフターフォローが受けられます。さらに金銭面だけでなく、スタッフの教育・採用や顧客満足、広告宣伝戦略などについてもアドバイスがもらえ、経営ノウハウを学ぶことができます。

医院開業支援でもらえるアドバイスの一例

実際に開業支援で受けるアドバイス例として、以下の2つがあります。

・コンセプト固めはしっかりと
・最初に機器や設備をそろえすぎない

多くの開業医が上記のアドバイスされる理由について詳しく見ていきましょう。

コンセプト固めはしっかりと

医院開業において、コンセプトはとても重要となります。開業手続きを行う前に、まずはどんな医院にしたいのか、しっかりとコンセプトを固めることからスタートしましょう。

例えば「家族が通える医院」をコンセプトとした場合、ファミリー層の通いやすさに重点を置くべきところですが、駐車場が少ない、都心部で近辺に家族世帯が少ないとなれば、コンセプトにあった土地・物件を選ぶことができていない証拠となります。

また、間口を広くとらえたいのか、または専門性を高くターゲットを絞っていきたいかでも、開業地の選定からそろえるべき医療器具なども異なるため、費用にも大きな影響をもたらします。高コストな開業を避けるためにも、コンセプト固めについて初めに触れるコンサルタントも多いようです。

最初に機器や設備をそろえすぎない

次に、初めから設備投資をしすぎないことが大切と伝えるコンサルタントも多いです。間口を広くとらえるためにあらゆる治療機器や設備をそろえたいという気持ちもわかりますが、初期投資が高くなる一方ですし、いざ開業後に使用しなくなるケースも多々見受けられます。

例えばCTを導入する際、リース料は安くても月50万円程度かかりますが、実際に使用する機会が少なければ高コストをかけてまで設置しておく必要はありません。費用の負担は今後の経営に大きく響くものとして、コンサルタントは前もって機器や設備のそろえすぎの防止をアドバイスするとのことです。

医院開業支援セミナー

医院開業支援のセミナーは、全国各地で随時開催されています。医院開業セミナーでは、開業を検討している人に向けて勤務医と開業医の違いといった基本的知識を紹介する他、開業医として何をするべきかという経営的な分野について詳しく説明する機会として、セミナーを行っている企業も多いです。

とあるセミナー例では、「開業準備のポイントと開業後の経営管理について」をテーマとし、2時間程度の講演、小休憩を挟んで個別無料相談を実施するタイムスケジュールが組まれていました。セミナーを受けると同時に個別相談ができるので、その場で疑問を解決できるのもセミナーならではの魅力です。

まとめ

医院施設・クリニックの開業支援では、開業医が一人では不安な「経営」という観点をしっかりサポートしてもらえます。今後は経営者として医院・クリニックを動かしていくため、経営の知識を養うことはもちろん必要ですが、独学では上手くいかないことも多いでしょう。開業医を目指す人は、ぜひ開業支援を利用して成功する医院・クリニックづくりを目指してみてはいかがでしょうか。

医院開業バンク編集部

編集部

医師の転職・採用支援に20年以上携わる医院開業バンク編集部が、開業に役立つ情報をお届けします。

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